



- そのためには、一人ひとりをよくみること。担任は個人の記録を細かくとって、その子の育ちをしっかり把握していきます。自分らしさを認めてもらえたとき、自己肯定感が芽生え、自信や人への信頼感が育っていきます。これは幼児期に最も大切にしたいことです。

- クラスごとに行う一斉活動を「静」とすると、自由遊びは「動」の活動です。これらをバランスよく取り入れることで、一日の生活にメリハリが生まれています。たっぷりと遊び込むことで、一斉活動への集中力も高まります。

- 子どもにとって行事は、「楽しい!」が大前提。クリスマス会や音楽会も、そのクラスがどれだけ上手にできたかよりも、一人ひとりが「自分は頑張った!」「自分もできた!」と自己肯定できたか、いきいきと楽しんでいたかを大切に考えています。

- 話の聞ける子に育ってほしいのであれば、「先生聞いて」「先生あのね」と子どもから言ってきた時に、一対一でじっくり聴いてあげることがその第一歩。聴いてもらえた体験の積み重ねから、大人の話をしっかり聞ける子へと育っていきます。

- ゆったりとした大人がいることこそ、子どもにとってはいちばんの環境です。やさしさに包まれながら送る園生活の中で、きっと思いやりの土台ができるでしょう。「大丈夫だよ」と励まされながら送る日々は、その後の自信につながるはずです。私たち教師の想いです。

- 桑の実幼稚園には、「お当番」や年中・長から始まる「リーダー」と呼ばれる子どもの係活動があります。これはみんなのためにする、役割のあるお仕事です。順番が回ってくるのを指折り数えて待つほどの人気。園生活の、クラスの一員としての喜びを感じているのでしょうね。